2010年09月06日

モチベーションをあげる(1)

モチベーションとは、高い目標を目指そうとする意欲である。
自ら高みを目指しつつ、周囲の人間も感化することはリーダーに欠かせない能力であり、広く世の中の役にも立つ。

職場では否応なくリーダーの役割を果たさなければならない場面も出てくるし、職場以外でも、その気はなくとも先頭に立たざるを得ないこともよくある。

リーダーシップは煎じ詰めれば次の公式に帰結する。


●リーダーシップ=未来の地図を描く*エンジンに点火する*ギヤをトップに入れる


リーダーはまず最初に、説得力のある未来像(ビジョン)を描き出さなければならない。
次にメンバーのやる気を引き出し、目的地を目指して士気を高める。

プロジェクトやミッションが進行している間中、ずっと続けなければならない。

優れたリーダーのスタイルはさまざまだが、この3項目だけはみな最低基準をクリアしている。

では、モチベーションは、リーダーシップにどう関係するのだろう?
主に3つ挙げられる。

1)部下からやる気、本気、元気を引き出す。

2)高い目標を目指す強い気持ちは、リーダーシップの3要素全てに関わっている。

3)リーダーは「モチベーター」でなければならないが、「モチベーター」は必ずしもリーダーではない。



●モチベーションを高める6つのステップ

自分であれ、他人であれ、高い目標を目指す気持ちを奮い立たせるのは、マッチに火をつけるように簡単にはいかない。
モチベーションを高めるのはプロセスであって、一回限りの行為ではないからだ。

6つのステップを踏んでいくこのプロセス全体を「モチベーション・サイクル」と呼ぶ。

目標を達成するまで必要に応じて繰り返すとよい。


1)ビジョンを描く

ビジョンとは目指すべき未来像、説得力のある成功のイメージである。
ビジョンは無からは生まれない。
現実に基づいて発想することが必要であり、理屈をこね回しても効果はない。
想像力を働きかけ、第六感を駆使することがポイントだ。


2)起爆剤を見つける

気持ちを前向きにし、サイクルを回す促進要因を見つける。


3)自信を育てる

目標を目指す強い気持ちが自信につながる。
草花を育てるように自信を育てよう。


4)飛び込む

目的地を目指して行動を起こす。
背の立たない所に思い切って飛び込むのだ。
正しいゴールが設定され、泳ぎ切る自信があれば、必ず成し遂げられる。


5)結果を確認する

当初の目的に照らしてみて、何か問題点があれば克服する


6)フィードバックを活かす

現実を直視する。
フィードバックの受け止め次第で、その後の方向性が決まる。


そしてサイクルの中心にいるのは、言うまでもなくやる気を起こす本人である。
部下や同僚という場合もあれば、もちろん、あなた自身ということもある。

サイクルの各段階に沿って、自分のスキルや行動を常にチェックする。



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posted by ホーライ at 16:54| Comment(0) | ●仕事のスキル(個別) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ひとを育てる鉄則

育てる心。

人を育てるにはいろいろな方法がある。
しかし、そのテクニック以上に重要なのは、「育てる心」であるり、育成とは何か、という本質を正しく把握することだと思う。

方法論的には器用でも、心が不十分だと何もできない。
これは育成という問題の重要な特徴である。

「育てる」とは「変化させる」ことである。

「育てる」とか「育成」とかいうのは、よく考えてみると、漠然とした言葉である。

育成の最終目標は、企業人および社会人としての完成度を高めることにあるが、これを実際に行う人に有用な定義は「育成とは相手を変化させる」ことであると、割り切って考えることを奨めたい。

ここで「変化させるポイント」は以下のとおりだ。

(1)まずい癖を直す
(2)新しい能力をつける
(3)態度を変化させる

「育成」を、このように「変化させる」と割り切れば、自分がそれをやっているかどうかがはっきりする。

そこで、あなたに質問。「あなたは人を育てていますか?」



■部下の人生への責任(まず、殺すな)

たとえば「気はいいが、不確実」な人がいる。
こんな人に精緻な仕事をしたもらおうとすると、すぐにその人の馬脚が現れ、ミスを連発したりする。
それがもとで、会社を辞めてしまうことも考えられる等、それが彼の人生を大きく変えることがる。

「気はいいが不確実」なら、人の話を注意深く聞き、指示を復唱し確認してから動けと彼に注意し、何度か繰り返し続ければ、彼はまもなくその癖を克服したかもしれない。

それをせずに厄介払いのごとく扱うと会社にも不利益になる。

幹部は部下の人生を左右する人であり、下手すると部下はだめになってしまう。

他人の人生を支配する大変なことを自分がやっているんだという謙虚な自覚が、育てるためにまず何と言っても大切で、これがないと人を指導することはできない。

「どう育てるか」ということを考える前に、まず「殺さぬようにする」
ことが重要である。(せっかく入ってもらった新入社員だからね。)

あなたはどうだろう? 「殺さないこと」、できてますか?



■もっと人間に力をいれよう

部下や後輩を指導する人は、すべて2つのことをうまく同時に成し遂げないといけない。
1つ目は、仕事の側面、仕事をミスなく完全に管理し、また業績を上げること。

もう1つは、人間の側面、部下と信頼し信頼される関係を作り、やる気を起こさせ、育てること。
この2つである。

仕事をうまくやるためには人間の方は犠牲にしてよいというものでは断じてない。
そんなことがまかり通るような会社では、誰も安心働くことができない。

部下は仕事の手段ではない。

現実の仕事の場では、仕事の面は数字で結果が出、上からもやかましく言われるので一生懸命になりやすく、人間の面は他人にわかるようにはっきりと出ないものだから、得てして仕事の面に偏りがちなる傾向がある。

しかし、仕事の面での真の業績というのは、結局グループの人々の能力の総和、ポテンシャルが上がった程度によって決まるものだ。

もっと「人間の側面」に力を入れよう。
仕事と人間のバランスは人間を60、仕事を40くらいの力の入れ方で、ちょうど良いくらいだ。




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2010年09月05日

人間は考える足である(2)「柔軟に対応できる」習慣づくり

世間で言われているのと違って、哲学は必ずしも退屈なものでも、わかりにくいものでもない。
哲学の本質とは、私たち誰もが抱く疑問について考えるところにある。

良い人生とは何か?
善とは何か?
何のために自分はこの世に生まれてきたのか?
正しいとは何か?

ある人にとっての答えが、そのまま別の人にとっても正しいということは正しいとは限らない。

それでも、私たちには、「ある共通した行動のルール」がある。
そのルールを意識しているかどうか、また言葉で説明できるかどうかは別として、誰もがそれに従って生きているのだ。


●どんなことにも、「柔軟に対応できる」習慣づくり

この世には、何千年にもわたって蓄積された知恵がある。
歴史上の「知の大家」たちの知の遺産を今の私たちが活用できるのだから、これは素晴らしいことだ。

ただ、哲学は個人的なものである。
あなたは自分のために存在する哲学者なのだ。

自分が望む人生を送る方法を見つけるには、自分でよく考える必要がある。
心配はいらない。

適切な助言があれば、誰でも自分だけでうまく考えることはできる。
自分の哲学的見解を持ち、それをはっきりと表現したいと思えばいい。

哲学的に考える習慣がつけば、やがてあなたはこの先、ずっと、何が起ころうとも、柔軟にそれを受け止め、腰を据えてじっくりと取り組むことができるようになる。



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