先々週は大阪での開催だった。
このインターンシップに参加してくれた学生は今、23歳ぐらいだ。
僕が定年を迎える10年後には33歳だから、今回参加してくれた学生たちが医薬品業界を背負っている、あるいは支えていることになる。
もちろん、治験関係だけでなく、「医療従事者」になっている人もいるだろう。
病院薬剤師、調剤薬局の薬剤師、あるいは、行政関係に勤めている人もいるだろう。
(とにかく、僕の年金暮らしは、彼ら・彼女らの活躍にかかっている。)
その頃には日本の治験環境、臨床試験環境はどうなっているだろう?
新薬の世界同時開発はあたりまえになっているのだろうか?
あるいは、モンゴリアンであれば、日本だろうが、韓国だろうが、中国だろうが、モンゴルだろうが、その国で実施した治験データをそのまま相互に各国で使えることになっていたりするのだろうか?
治験に関連する「手続き上の煩雑さ」は軽減されているだろうか?
下記の提言の中から、どれだけの提案が具現化しているだろうか?
●『日本における臨床治験の問題点と今後の対策』(平成20 年(2008 年)5 月22 日 日本学術会議 臨床医学委員会・薬学委員会合同 臨床試験・治験推進分科会)
↓
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t57-2.pdf
きっと、多くの改善点が今後の10年間で実施されるだろう。
しかし、どんな時代で、どんな環境だろうと、治験促進の唯一無二の促進策は「治験関係者の熱意」だ。
モニター、CRC、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、治験事務局、IRBのメンバー、製薬会社、CRO、SMO、医療機関、行政・・・・・・etc.
それぞれの立場で熱意を持って、効果的な方法を考えてほしい。
だから、インターンシップに参加してくださった学生の皆さん(だけでなく参加していない学生も)、是非、燃えてください。
過去10年間の治験環境も多くの人に熱意で、ここまでやってきた。
新GCPが施行された平成10年当時は『黒船がやってきた!』と「スッタモンダ」したものですが、治験関係者が、それぞれの創意工夫で治験の空洞化を防ごうとした。
これからは治験環境だけでなく、新薬開発の手法も変わっているかもしれない。
ブレイクスルーとなる画期的新薬を見つける方法が考えだされるかもしれない。
(かつての抗生物質やステロイド剤の発見とかのように。)
新しい船を動かすのは古い水夫ではなく、新しい水夫だ。
一人の水夫が船の行方を変えることもある。
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