2010年09月09日

語り継がれる人を目指す(1)

あなたは、他人の年収が気になったりしませんか?
転職サイトのスキル診断をやってみて、年収の高い企業の募集に心が動くこともあるでしょう。

実際、僕だって気になります。
だからという訳ではありませんが、僕は今の会社で7社目になります。
(いい加減、落ち着きたいのですが。)

今は昔に比べて転職もかなり容易にできます。
でも、年収アップだけに動き回っていると、気がつけば、根無し草になってしまうのです。

それでも人が年収にこだわってしまうのには、何故でしょう?
それは、あなたは一ヶ月の給料と自分の時間や能力を交換しているからです。


給料とはつまり、一ヶ月分のあなたの「代金」なのです。
人生は「限りある時間をどう使うか」で成り立っているのですから、自分の代金」にこだわるのは、ごく当たり前の心理と言えるでしょう。

しかし、だからこそ、あえて安く売ることが逆説の成功法則になったりします。



転職に場面においては、企業は「この人は毎月給料を払うに値する仕事をするだろうか」と値踏みします。

企業は人材を「買う」場合、できるだけ優秀な人材を安く買おうとします。
そんなビジネスの場で、「この人はお買い得だな」と思われれば買い手は殺到、難なく採用されるわけです。
あなたはこの原理を使って、転職、あるいは将来起業した時に、もっとも付加価値の高くなる企業を選べばいいのです。
そこで、全力を尽くします。


自分の価値が上がれば、給料、金銭はあとからついてきます。
経営者の立場で考えれば、価値を生み出せる「できる」社員は、いくら金を積んでも手放したくない存在のはずです。


大事なのは、今の仕事を通じて付加価値を高めることができるかどうかなのです。
自分を成長させることができるかどうかなのです。

この原理に気づいた人と気づかなかった人とでは、この先、全く違う人生を送ることになるでしょう。


----------> 【ポイント】
その仕事で、自分を成長させることができるかどうか



社員として働きながら、つねに自分を経営者の立場におき、自分の仕事を評価してみましょう。

すると、会社にとって、現在の自分がどのくらいの価値があるのかが、リアルに分かるようになります。
会社だけでなく、社会にとって、どれ位の価値がある人生を送っているかが分かるのです。

あなたは「自分の代金=給料」に見合う働きをしているでしょうか?

なんでも、お金に換算するのは、どうかとは思うのですが、現実がそうなっているので、好き嫌いに関わらず、自分の価値を高める必要があります。

それに、自分の存在意義を考えることは、よい良い人生を送るのに不可欠ではないでしょうか?

つまり、今のあなたにとって必要なのは、出世したり、高い給料を追い求めることではないのです。
一生を通じて自分が社会のために役立ち、自分も成長できる、そんな対象を見つけることなのです。

あなたが若くても、平社員でも、目先のことにとらわれそうになったら、ちょっと大きな視点で仕事を見つめてください。
働き方、そして生き方が、きっと変わります。


----------> 【ポイント】
社会に役立ち、自分を成長させてくれる対象を見つける。



金を求めて生き方を決めると、残念ながら、せっかくの自分の価値はどんどん、落ちていきます。
何故なら、アウトプットするのに精一杯で、能力の蓄積をする余裕が無いからです。


逆に、年収が低くても、今のあなたが就いている仕事があなたの望んだ仕事なら、仕事の内容そのものを授業として考えることができます。

すると、授業料を払っているのだから、もっと学ばねば損だ、という気持ちになり、仕事そのものに意欲がわいてくるから不思議です。(そうでもない?)


現在のあなたは、誰からも認められていないかもしれません。
満足できる給料をもらっていないかもしれません。

しかし、満足できる給料をもらっていないのを「利用」して、できることは無限になります。


----------> 【ポイント】

賢者は、全てから学べる。しかもお金(給料)まで貰ってしまう。



自分の不運をなげくのは簡単です。
けれど今、脚光を浴びている人にも、地道な努力の時代がありました。
たとえば、どんな仕事でも、9年間続ければ、たいてい成功します。(石の上にも3年×3)

「時間と引き換えに、初めて成功を手に出来る」というのは、多分、真実です。

成功(成長)するためには、その代償として何を捨てなければならないのか?
それも考慮する必要があります。

ですから、「失うものが何もない」人は、強いです。

打ち込める対象を早く見つけた人は、それだけで幸せです。
例えば、僕は「医薬品ができるまで」であり、「ホーライ製薬」が、それに該当しました。(8年間、毎週、更新していました。)
このメルマガも、8年間、ほぼ毎週、発行しています。

なんでもいいので、「とにかく打ち込める9年間」というのは、あっと言う間に過ぎていきます。

遅すぎることはありません。(僕がホームページを開始したのは40歳から。)

自分を小さくまとめることをしないで、自分には何ができるのか、自分にはどんな才能があるのかをトコトン探しましょう。



----------> 【ポイント】

継続することが大切。



自分を成長させるために転職は無理だとあきらめたり、くさる必要はありません。

客観的な自分の価値が分かったら、社内で自分を売り込む方向に発想を転換してください。
「社内転職」というのは、危ない橋を渡ることなく、自分がやりたいことをやる、一番の近道です。

例えば、僕が外資系の製薬会社にいた時に、取った方法は、「外勤が多いモニターのための情報発信部署」の必要性を訴える企画書を3時間かけて、自分で作成し、それを部長に提出しました。
その結果、その部署が立ち上がり、まんまと、僕はその部署に「社内転職」しました。


あなたを知らない人には、あなたの真価は分かりません。
でも、社内のあなたを知っている人なら、評価してくれる可能性があります。
ですから、社内で、もっと積極的に手を挙げてみることです。

現在の境遇が恵まれていないからといって、「こんな僕を、こんな場所で働かせるなんて見る目がない。こんな会社、辞めてやる!」とタンカを切る前に、社員という有利な立場でがんばってみましょう。
そんな粘りも人生には必要です。

外部では売れない自分でも、中で売れる可能性はあります。

転職は、今いる会社で実績を積み、「伝説」を作ってからでも遅くはありません。
いや、実績を積んだとき、初めて転職するもしないも自由な身になれるのです。


----------> 【ポイント】

「社内転職」、「社内起業」はリスクも少なく、満足度も高い。
「語り継がれる人」にもなれる。



●「好きなことを仕事にする」という大ウソ

よく聞くことだし、僕もいつも言っているけれど、「俳句が好き」だから俳句で食っていこうとか、「詩」好きだから詩人になろうとかはしない。
好きなことを仕事にするのと趣味を仕事にするのは違う。

「好き」というとき、対象物のどの部分が好きなのか、冷静に考えている人は少ない。
まずは自分が好きなことの中身をよく検討してください。

あなは旅行やおしゃれや食べ物を提供するのが好きなのか、されるのが好きなのかを、もう一度、よく考えてください。

あなたは今の仕事や業界に関して「鼻がきく」でしょうか?
「鼻がきく」とは、その分野に関して人並み以上のアンテナが立っていることです。
ほかの人が気づかないことをいち早く見つけることができる。
気づいて改善できる。
もっと言うなら、自分がその仕事を渇望していることが大切です。

仕事を選択するとき、この分野で次に何が起こるか、言えるか。
「今、この分野が人気だ」という理由で選んでないか熟考してください。
トレンドを追いかけるだけの人には、次のトレンドをつくることは絶対にできないのです。



●絶対に勝てない一流の人にふれて自分を知る

一流の人と出会い、つきあうことの利点は、情報をもらえる、何か得がある、ということではありません。

「この人には絶対に勝てない」と実感できることです。

一流の人は、誰にも真似できない強烈なキャラクターも際立っていて、その地点に立つまでの努力もモチベーションも半端ではありません。
彼らの近くで顔を見て、じかに肉声を聞ける一番の利点は、彼らにはとても敵わないと心底思うことです。

自分の値段=価値を知るには、、自分の適性を知らなくてはいけません。
そのためには、その分野の一流の人に、できるだけ、触れることです。

一流の人にふれた経験を、「彼らに勝てるとしたら、自分のどの部分だろう?」と考えるきっかけにするのです。

そして、最後は「自分にしかできないことはなんだろう」と考えるしかなくなります。
お金もプライベートの時間も忘れて没頭できること。
やらずにはいられないほど情熱があふれてきて継続できること。
なぜか、自然にできてしまって、他者から褒められたり、感謝されること。


★【ポイント】

自分にしかできないことを探して、磨くことで、オンリーワンになる道を探す。



■ホーライのブログ集
http://knowledge-forest.seesaa.net/

■医薬品ができるまで
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■ホーライ製薬
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■ハードボイルド・ワンダーランド日記
http://hard-wonder.seesaa.net/

posted by ホーライ at 06:12| Comment(0) | ●働くマインド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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