2010年09月08日

みんな、リーダーシップを身に着けよう(1)

リーダーシップは、リーダーでなくても誰もが身に着けておくべきマインドだ。

会社、組織、チームがこのままではいけない、と思った時に発揮するのがリーダーシップだ(そう思うのはリーダーとは限らない)。

(1)皆が力を合わせれば、状況を変えることができると信じる。

(2)今まで存在しなかった、価値のあるものを創りあげる。

(3)前向きなエネルギーを発している。

(4)夢を実現する。

(5)変化を歓迎する。


あなたにはリーダーの資質があるだろうか? もちろん、ある。

例えば、どんな資質が必要だろうか?

(1)勇気

(2)プライド(悪い意味ではなく、プロとしての。)

(3)気遣い

(4)柔軟性

(5)影響力

(6)仕事の基礎知識

あなたには、自分の中に上の6項目があることも知っているだろう。


心理学者のクルト・レヴィンは、変化に対応する3つのステップを提案している。
このステップを実行して、変化に適応できる組織を作り上げよう。

(1)現在行われているシステムがこれまでもたらしてくれた恩恵を理解すると同時に、進歩することの重要性を認識する。

(2)変化を歓迎するような雰囲気を創りあげたら、新しく変化を持ち込み、それを根付かせる。

(3)しっかりと変化を根付かせて、新しいスタンダードを確立したとしても、将来には、それもまた変化させる必要が出てくるということを知っておく。
アイディアは常に、新しいアイディアに取って代わられる古いアイディアになるものなのだ。


生き残るのは「強いもの」ではなく、「変化に対応できるもの」だ。



リーダーは見えないものを見なければならない。
(リーダーはビジョンを描ける人なのだ)。

リーダーは、よりよい場所、より効率的なプロセス、よりシンプルな手順よりよい顧客サービスを常に思い描く存在なのだ。

未来に目を向け、現在の道がそこに通じるようにするのが、リーダーの役割だ。
では、どのように?

ここでは次の2つの方法を提案しよう。

(1)毎日行っている業務を20個、リストにし、不要なものを見つける。

(2)他の分野からアイディアを手に入れる。


自分から変化を起こすのだ。

マネジャーは現状を維持する存在であり、リーダーは現状を変化させる存在だ。
現状を変化させるといっても、急いで全てを一気に変化させる必要はない。

現在の労働環境がどんなに良好でも、同僚や部下たちがどんなに有能でも、改良の余地は常にある。

変化を起こす人には、特定の資質がある。
たとえば・・・・

・間違っていると思うことは、はっきりそう言う。

・変化は、ときには愛着のあるものを失うこともある。そのことを嘆く人
の気持ちを理解している。

・自分は常に学ぶ人間だと思っている。

・人を説得するのが得意である。

どうだろう?


-----> 【リーダーは現状を変える人である。】



【弱さをみせ、異質な人を集める。】

リーダーは自分の弱さを認めよう。
スターバックスのCEO、ハワード・シュルツは、リーダーシップについて、ちょっと変わったことを言っている。
「リーダーは弱さを見せなければならない」。
あなたは、彼の言葉に賛成だろうか、それとも反対だろうか。

弱さを認めよう。そのことは、リーダーにとっての必要不可欠である。
また、自分という人間の本当の姿を他人に見せることも必要だ。
(作った自分を演じるのは疲れるからね。)

そして、弱さを補強するために、新しい手法を積極的に取り入れよう。

リーダーは異質なものを恐れない。

異質な人材をチームに集めて、質問するのだ。

「我々は何故存在するのか?」と。


質問によって、メンバーの歩むべき道筋をはっきりと示してやることができるのだ。


-----> 【弱さをみせ、異質な人を集める。】



【自己満足と戦う】

過去の成功の思い出にひたっているのは、確かに気分はいい。
ときどきはそのような気分を味わったほうが、やる気が出ることもある。

しかし、過去の栄光にしがみつくあまり、行動を前に進めることができない人もいる。

リーダーは自己満足と戦う。自分自身に挑戦し続ける。
それだけでなく、部下にも挑戦し、さらにいいものを引き出そうとする。

リーダーは仕事に緊張感をもたらす。「まぁまぁ」では十分でないことを知っているのだ。

「治験を効果的に行うためにはどうすればいいだろう?」と訊ねてみよう。
そして、一番たくさんアイディアを出した人に賞品を出すのだ。

そのまえに、まずは感謝の意を伝えることを忘れないように。


----->【自己満足と戦う】



アメリカのコリン・パウエル(前国務長官)に従えば「たとえ、単なる興味本位であっても、人があなたの行くところならどこへでもついてくるのなら」、それはリーダーシップを身につけた証拠である。

あなたがそうだとしたら、人々があなたのことを、前向きで、エネルギーがあり、理想に燃えていて、一緒にいると楽しいと思っているからだろう。


スタッフが進んでついていきたいと思うようなリーダーは、言ったことをきちんと実行する。

あなたはそのようなリーダーだろうか?
部下はあなたの言葉を信用しているだろうか?
自分のビジョンを形にするために必要な細かな事柄を、きちんと実行できるだろうか?

老子は次のようにリーダーシップの定義を次のような言葉で簡潔に表現した。

「人を導くには、彼らの後ろを歩かなければならない。」

この短い言葉の中に、部下を信頼することと、支えることの重要が語られている。
いつも先頭に立つ必要はない。
ときには、後ろを歩くこともあるのだ。

部下を信頼し、尊重したリーダーは、全てを管理しようとはしない。
部下の行動を逐一監視し、仕事があるべき姿できちんと行われているかを確認するのは、部下を信頼していない行為だ。

部下に仕事を任せるということは、あなたの権限の一部を与えることである。
だから、その権限をどのように行使すればよいのか、部下に教える責任が生じる。

リーダーは、部下をいきなり突き放さない。まず小さくステップから始め、次に自立への大きな一歩へと進ませる。


----->【部下の仕事をフォローする】



組織の行動は倫理的でなければならない。
リーダーには、部下が仕事を遂行する際の基準となる倫理的は規範を、きちんと伝える、という仕事がある。

・それは真実だろうか?

・全ての関係ある人にとって公平だろうか?

・善意や友情につながるだろうか?

・全ての関係ある人に利益をもたらすだろうか?


●リーダーシップの定義

「前向きな変化を起こすための力の行使」

力それ自体には、ネガティブな意味はない。
リーダーシップと同じようにニュートラルな言葉である。


●自分はリーダーに向いているか?

自分がリーダーに向いてるかどうかを判定する方法は非常にたくさんある。
例えば、人が可能は限り、最高の仕事をする動機になる要素は以下のように3つあるが、あなたはどんな欲求を持っているだろう?

「達成したいという欲求」
「力への欲求」
「何かに加わりたいという欲求」

力への欲求とリーダーが持つべきビジョンの両方を表している答えは「何かに加わりたいという欲求」である。



【ポイント】

現状変革を目指すリーダーなら、変革したあとの組織の姿をきちんと思い描いておかなければならない。
ビジョンの描くことは最低限のことだ。
それに加えてリーダーは知識を共有し、メンバーが同じ解釈のもとで動けるようにしなければならない。

リーダーは部下の仕事をフォローする。そして、それらを含む仕事、すべてを倫理の範囲内で行うことは当然である。




●リーダーは問題を解決する人である。

リーダーは、ビジョンを描いたら、今度はそれを現実にしなければならない。
その過程ではさまざまな問題が発生する。
そして、問題を解決するためには、大きく分けて二つの能力が必要だ。

ひとつは、奇抜な発想をする能力。
もうひとつは、論理的に組み立てて考えていく能力。

革新的な問題を解決するには、この二つが必要。

ビジョンに向かって人を導くには、そのビジョンと現状との違いが大きくなければならない。
その違いの大きさが人を惹きつける。

歩き慣れた道から外れるのをためらってはいけない。
リーダーはアイデアの荒野を切り開く存在になるべきなのだ。


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posted by ホーライ at 03:27| Comment(0) | ●リーダーシップを考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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