壁を突破して、本来の力を発揮している人は、入社3年目前後に、ある種のブレイクスルーを起こしている。
そして、ブレイクスルーをきっかけにして、大きな成功への道のりを歩み始める。
また、入社3年目あたりなると、社員の共通する仕事の壁や悩みがあるものだが、それを乗り越えられる人と、乗り越えられない人との違い、実はちょっとした考え方の違いや行動の違いだ。
誰にもブレイクスルーのチャンスはあるし、誰でも成功することができる。
ところで、成功者の多くは、「今」を大切にしていながら、将来に向けて学び続け、自分がやりたいことをやり続けてきた人たちだ。
自分の夢というホールインワンをいきなり目指さなくてもいい。
紆余曲折しながら前進を続け、そのプロセス自体を楽しめばいいのだ。
むしろ、その方が「あなたらしい生き方」だったりする。
人は少しずつ、変化するし、成長する。
変化を喜ぼう。
今の自分に夢がないからといって卑下することはやめよう。
一昔前までのキャリアは、なりたい職業とう頂上に向かって、山を登っていくような考え方が主流だった。
つまり「山登り型キャリア時代」だった。
しかし、今は変化の時代だ。
今、設定している目標がこの先も正しい目標であるとは限らない。
今の変改の時代では、「川くだり型キャリア時代」だ。
上流から下流に向かって、小さなカヌーに乗って川をくだっていく考えかただ。
自分が川に流れに乗って、いつ遭遇するかわからない分岐点で、どの道を選ぶのかをとっさに判断しながら、行動し、進んでいく。
そんなイメージだ。
こんな場合、ゴールを達成することが幸せなのではなく、達成するプロセス自体に幸せがある。
●川下り型キャリア時代には、「たまたま」を引き寄せよう
みんな、今のキャリアは「たまたま」だという人が多い。
僕もそうだ。
今、「たまたま」CROで働いている。
ただ、僕の中で終始一貫しているのは「教育・研修・人材開発」の職種を目指してきている、ということだ。
「たまたま」とはどんなことだろう?
これは2つの見方ができる。
1つ目は、自分に合う「たまたま」を引き寄せていること。
2つ目は、たまたま起こった「たまたま」を、自分のものとして活かしていること。
1つ目の、自分に合う「たまたま」を引き寄せるためには、自分が興味を持っていることや、気になっていることに普段から素直に向き合い、それを人に話したり、それに関する本を読んだり、ネットで調べていることが重要だ。
そうすることで、たまたま自分に合った情報を見つけたり、人から聞いたり、あるいは大切な人との出会いが訪れたりするのだと思う。
さらに、その「たまたま」に出会った時に、何も行動することなく見過ごさないで、そのチャンスに、確実に行動しているからこそ、成功できているのだ。
このように、成功する人とそうでない人の違いは、「たまたま」が起こるように普段から努力していること、「たまたま」に出会ったときに、どう活かすかによるところが大きい。
●「たまたまマネジメント」が今時のキャリアマネジメント
20代のうちは、「たまたまマネジメント」を意識して、自分の幅、可能性を広げる時期だ。
この貴重な時期に、目標や夢を定めすぎて、可能性の幅を狭くしてしまっている人が、意外と多い。
たまたまマネジメントを実践すると、自分の夢を見つけることができる可能性が増える。
●「自分らしく成功する」ことが、真の成功
自分にとって何が成功だろうか?
あるいは、何が幸せだろうか?
自分の本来の強みを活かして、その人にとって心地よい生き方ができている人はとても魅力的であり、憧れるものだ。
ただ、あなたの良いところというのは、入社して数年ではあまり見えないものだ。
それは、まだまだ自分の可能性があるからに他ならない。
若手社員と呼ばれるうちは、自分の可能性を感じて、どんどん自分の幅を広げることが大事だ。
その幅を広げる秘訣は、広げる過程そのものを楽しむことだ。
自分の幅を広げながら、自分に一番フィットするやり方を見つける。
そんな過程で、自然に「自分らしく成功する」ことができるだろう。
【たまたまマネジメントのポイント】
「たまたま」をマネジメントして、キャリアを作る。
1)「たまたま」を引き寄せる
2)「たまたま」を活かす
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